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600/540mm重攻城臼砲カール(Gerat040/041)
ドイツで列車砲が発達した背景には、欧州の中心で敵に囲まれているという潜在的脅威、発達した鉄道網の存在があると言える。
しかし、ドイツ、ポーランドの鉄道とロシアの鉄道は軌道幅が異なるため、ロシアで列車砲が使えないと考えた陸軍兵器局は、1937年6月ごろ、マジノ要塞の攻略も視野に入れた大口径の自走攻城砲の開発をラインメタル・ボルジク社に要請。
自走砲というより砲を台車に載せたという方が似合いそうなカール自走臼砲だが、実際、この臼砲自体が構想研究が開始された1935年ごろはまだ、単なる攻城臼砲であった。
1939年に試作一号砲が完成したが、実際に試験が行われたのは1940年5月であり、その結果、走行性能に難があるとされ、9個のロードホイールを持つ台車は量産型では11個に拡大された。
武装のほうは600mm・ゲレト(兵器機材)040L/8.44という臼砲(極端に短い砲身から重砲弾を高角度で発射するもの)を搭載。(後の1941年、弾道性能の高い540mmゲレト041L/11.5臼砲が作られ、交換が可能であった)
射角は俯仰角0度〜70度であり、左右射角は4度しかなかった。
砲弾には重量2.2tのSeBe(対ベトン重徹甲榴弾、1.7tの対ベトン軽徹甲榴弾、通常の榴弾の3種が用意されていた。
炸薬量はSeBeで348s、初速220m/秒、射程は6800mだった。
その威力は凄まじく、ほぼ垂直落下角度で厚さ2.5mのコンクリート、もしくは40cmの鋼板を撃ち抜くことができた。
榴弾は、地面に直径15m、深さ5mの穴を穿ち、破片は幅300m、高さ170mの範囲に飛び散った。
カールの名前は、陸軍の砲兵大将カール・ベッカーが開発に関係していたことに由来し、試作型の1両をこう呼ぶ。
カールシリーズは他に、一号車から順に「アダム」、「エヴァ(イブ)」、「トール(雷神)」、「オーディン(主神)」、「ロキ(火と悪の神)」、「ツィウ」という神話に由来する名前を持つ6輌が完成。
実戦参加としては、1〜4号車がセバストーポリ要塞攻略作戦にグスタフ/ドーラ、ガンマといった巨砲とともに参加、戦艦砲塔を流用したマキシム・ゴーリキー砲台を吹き飛ばし、弾薬庫を大爆発させた。
この時は試作車輌のカールも参加していた。
この4輌は第833重砲兵隊に配属されて各地を転戦、1943年イスマワ、1944年ワルシャワ蜂起なのでの戦いが記録されている
この間の5,6号車の行動は分かっていない。
カール自走臼砲は、ソ連に捕獲されたものが今でもクビンカ博物館に残っている。
600/540mm重攻城臼砲カール(Gerat040/041)・性能諸元
口径:600mm/540mm
全長:11.37m
全幅:3.16m
全高:4.78m
重量:124t
速度:10q/時

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